2023.05.08
眺めていて飽きない家があるとすれば、東越谷6丁目のI様邸はまさにそのような家でしょう。ココア色の側面から正面に回ると、まるでテーマパークの立体造形を思わせるような重厚な質感のサイディングが目を惹きます。オーク色の玄関ドアとポスト、それに調和したタイル、そしてシンボルツリーが手招きしてくれます。一歩室内に入ると、居室の一つ一つが独自の色を持ち、まるで万博のパビリオンのように個性を主張しています。ご入居から1年というタイミングで、ご主人からお話を伺うことができました。どうぞご覧ください。
Q: ジャストホームを知ったきっかけを覚えていますか? 2021年の1月に大林のモデルハウスをご案内しています。
I様:子どもの将来の進路をどうしようかと考えはじめたのがはじまりです。越谷市に良い施設を見つけたのですが、当時住んでいた草加市からの往復を考えて、子どものために越谷市に引っ越そうということになったのです。初めは注文住宅を建てようとは全く考えていなくて、中古住宅を探していました。しかし私たち夫婦が希望する条件を満たす物件はなかなかありませんでした。それでも10件くらいは見に行きました。そのうち越谷の新築の物件を見るようになり、それほど値段が変わらないのであれば新築でもいいのではないかと気が変わっていったんです。色々調べているときに、たまたまお正月にジャストホームさんの大林のモデルハウスを見つけたんですよ。あ、理想の間取りはこれだ! と思って、お正月休みでしたがメールを入れました。モデルハウスとなっていて価格が書いてなかった。どれくらいするんだろうと気になっていました。
Q:そして大林モデルハウスを内覧していただきました。大林モデルハウスは、2階リビングでした。中央にバルコニーを配置してリビングからも洗面室からも出入りができる特徴的な間取りでした。
I様:まさに理想の間取りでした。わが家は洗濯ものがとても多くて、それまでは1階の洗濯機と2階のベランダの往復が大変だったのですが、洗面室とバルコニーが直結している間取りは、妻の希望にも合致するものでした。
会田専務(以下JH):大林モデルハウスの間取りを気に入っていただき、この間取りをどこかに実現したいとなっていきました。ただ、いろいろ解決する問題がありました。お子様の通う学校のために、翌年の3月までは草加市にいなければならない。そして4月からは越谷市で新生活を始めたい。土地の購入、当時お住まいの家の売却・・・タイミングの難しさがありました。
I様:そうでした。途中で仮住まいというのはできればしたくなかった。
JH: 弊社が売主であった東越谷6丁目の土地は、ちょうど他にも購入を考えている方がいらっしゃたのですが、Iさんはご自分で配置図と間取図を書いてイメージされていたのをよく覚えています。そこには大林モデルハウスをすこし変形させた間取りが乗っかっていましたね。よく練られたものでした。これならこの土地に建てられるとなったわけですが、土地の購入には問題がありました。既存の住宅ローンが残っていたんですね。
I様:営業の方からの電話でダブルでローンは組めないので、土地の購入は難しいと言われました。ちょうどゴルフをしている時だったんです。土地はとても気に入っていたので、このまま折れるわけにはいかないぞと熱くなったのを覚えています。そんな時に、草加の家をジャストホームさんで買い取ってくれるという話が出たので、そのときはとても嬉しかった。私たちにとっては願ったり叶ったりでした。
JH: 今から考えると、あの時を逃すと、どうなっていたか分からなかった。今となってはあの土地があの価格で出ることは考えられません。
Q:建築士との打ち合わせで、どんなことを盛り込んでいきましたか?
I様:車を降りてから雨に濡れずに玄関に入れるようにしてもらいました。これはわが家にとって大切な事でした。荷物を持ったまま雨に濡れずに行き来できます。あとバルコニーは大林モデルハウスより広くしました。これは良かった。
Q:メーカー提供のシミュレーションアプリを使って時間をかけてサイディングを選ばれていました。パース図が最初の時よりグンと良くなりましたね。
I様:最初の頃は私で、最後の方は妻のセレクトですね(笑) 30年後でも古く見えない、普遍的なデザイン+インパクトにしたいと思いました。
JH: 使用した外壁の一部(ニチハのモエンアート)は、多く使われる製品ではありませんが、採用した方の満足度が非常に高い製品なんです。
Q:後悔している箇所はありますか?
I様:そんなにないんですよね。プランは完璧だったと思っています。妻は私のプランに対して、もっとこうすれば良かったんじゃないのということは言ってはきます。洗濯機の場所とか、キッチンの床暖房が欲しかったとかですね。横向き窓が多すぎるとも言われましたね。私はすごく気に入っているんですが。。。
Q:奥様のアイデアで実現した部分はどのあたりですか?
I様:外観色、それに部屋のクロスも風水を参考に妻が選びました。
Q:トイレのモザイクタイル、リビングのサイディングなど、さまざまなアイデアが詰まっていますが、やり残したことはあるんですか?
I様:もうちょっとこうしておけば良かったというのはあります。例えば、1階の居室の一つは、納戸として使おうと思っていたので、北側に窓をつけるのはやめたのですが、今、上の娘が帰ってきて一緒に住むようになったんです。だから、窓を作っておけば良かったなと。
Q:ご親戚や友人などの反応はいかがでしたか?
I様:私の周りに新築を建てた同僚が何人かいて、見に行ったり来てもらったりしました。階段を上ってベランダの景色を見て、「わーっ! すごい!」となってくれましたね。浴室と洗面室が広いのも好評でした。
JH:そうですか。洗面室は昔から広めに提案しているのです。洗面室は一坪では足りないと思うんですよね。
Q:これから注文建築を行う方へアドバイスをお願いします。
I様:人それぞれ優先順位があると思います。だから絶対こうすべきということは言えないと思いますが、日当たりなら日当たり、キッチンならキッチンというように3つくらいの優先順位を決めたらそれはちゃんとポリシーを持って達成させる、そこが注文建築なのかなと思うので、そこは曲げない方がいい。せっかく注文建築やるなら後悔しないようにしてほしい。
JH:「注文建築どうせやるなら」というIさんのような方が昔は大多数でした。最近はすこし減ってきたかもしれません。建売物件がたくさんあるのに、あえて注文建築をしようという方は、既存の建売の完成度に不満を持っているんですね。
I様:実は、ジャストホームさんで決める前に、別のハウスメーカーにも相談に行っていたのです。でも、他社さんではこの間取りの家はできなかったと思います。
JH:大手さんの場合、ルールというか縛りが多く、自由にできないことがありますね。
I様:私の場合、モザイクタイルや照明器具などを自分で用意しましたが、施主支給でも良いですよと臨機応変に対応してもらいました。そういえば、階段を取り付けた後で、仕上げが打ち合わせの色とちょっと違っていたとき、いさぎよく「全部交換します」と言ってくれたことは素敵だなと思いました。全交換するので少しくらい傷がついても仕方ないと思っていたのですが、1週間くらいかけて綺麗に作り直してくれました。
JH:直さずに何十万円かの値下げで対応したら、一生恨まれてしまいます。お金で解決するのではなく、物理的に交換できるものはすぐに差し替えるというのはうちの風土なんです。
I様:大林のモデルハウスを見た後で、事務所でお話を伺った時に、会田さんは、私の会社情報を調べてくれていて、「すごい会社にお勤めの方がどうやってうちを知ったのですか。うちは小さい会社で何十年後には潰れているかもしれない会社ですがいいんですか」と話された。そのお話が私にはしっくりきた。あなたは人生かけて家を建てようとしている、うちは潰れてしまうかもしれない小さな会社ですがいいですか、と逆に聞くって勇気のいることだし、普通では言えないなって思った。自信がないと言えないとも思い、この会社なら大丈夫だと思ったんです。
Q:Iさんは毎週土曜日に、現地を訪れ進捗具合を確認されていました。あらためて、いちばんお好きな場所はどこですか。
I様:やはりバルコニーですね。ここで座って、タバコ吸って、日光を浴びる・・・この居場所が作れたのは最大の功績です。うちの娘も最近ここで風呂上がりにくつろいでいます。界壁の高さもいい具合でした。
Q:奥様の好きな場所はどちらでしょう?
I様:リビングのソファーですね。吹き抜けで天井も高く、サイディングもあり、ここはリラックスできるようです。以前の家はリビングが狭かったので、空間的にはリラックスできると思います。
JH:打ち合わせから完成まで、Iさんは持ち前のバイタリティで頑張ってくれました。色鉛筆でスケジュールを書いてきてくれた時のことが記憶に残っています。それは実現の難しいスケジュールでしたが、熱量込めて言われたので、草加市の旧宅の買い取りの提案をするきっかけになりました。
I様:ジャストホームさんと出会えて本当によかったです。ありがとうございました。
Q:本日は貴重なお話ありがとうございました。