2023.06.30
はじめて家を建てるときは、分からないことや初めて聞くことが多く戸惑うものです。しかしT様ご夫妻のように、好奇心旺盛に家に関するあらゆることを調べ、納得のいくものを仕様に取り入れていく方もいらっしゃいます。打ち合わせで決まったことや、質問したいことをどんどん書き込んでいった「家づくりノート」には家づくりのすべての足跡が詰め込まれています。1枚1枚ページを繰るように、T様ご夫妻の家づくりの過程を思い返していただこうと思います。
Q:ジャストホームとの最初の出会いについて教えてください。
奥さま:もともと建売を探していました。だから建売をやっているハウスメーカーの話を聞きにいきたいと思っていたところ、家のことに詳しい姉から、越谷ではジャストホームさんがしっかりした家を建てているとよく聞くから電話してみたらと言われたんです。電話してみたところ、会田さんが出たんです。そこで、物件を見に行ったり家のことを勉強したりしましょうと言われました。ちゃんと家のこと勉強しようと言ってくれたところがすごく安心できたことを覚えています。
会田専務:(以下JH) 私は物件の案内が大好きなんです。Tさんと物件を回るのはとても楽しかったです。
ご主人:1軒1軒の所要時間が長かったですね。
奥さま:初日は半日がかりで回ってくれました。主人が、これはなんですか、どうしてこうなんですかと質問攻めにしていましたね。その全てを会田さんは詳しく解説してくれるから楽しくて、時間が経つのも忘れていました。
JH:ご主人の着眼点は独特でした。物件を見ている時間より、会話の方が長かったですね。
当時Tさんは、物件購入は2、3年のうちにという感じで急いでいる感じではありませんでした。ただ、会話しながら、なんとなく、建売でない方がいいのでは、と感じていました。
奥さま:話を聞いていたら面白くなっちゃったんです。 自分たちも勉強してみようとなって。
ご主人:それで土地を探すようになった。
JH:割と早く見つかりました。
ご主人:幸運に恵まれました。
奥さま:土地情報は毎日見ていました。 この土地は中古住宅として販売していました。会田さんに連絡したのが1月1日でした。 お休みだったのに連絡くれましたよね。
JH:ええ。翌日には早速土地を見に行って、その特徴をお伝えしました。弱点が少ない土地でした。価格も見合っていました。
奥さま:他の土地だと高くて手が届かなかった。最初に決めた条件が全て入っていたのはここだけでした。
Q:条件とは?
奥さま:駅から20分以内で、川から少し離れていて、過去に浸水履歴がないところ。
ご主人:あとゴミ捨て場からちょっと離れていて、といって遠すぎず・・
奥さま:あと広さは30坪くらい。ここはぴったりだった。ただ、土地の契約までは大変でした。
JH:埋設物の問題、それに境界の問題・・・
奥さま:色々交渉していただきました。
JH:相手も応じてくれました。
奥さま:本当に土地の契約までが一番大変でした。間に入ってもらってよかったです。解体費用も四月から上がってしまうというのでスケジュールも調整してもらいました。
Q:さて、土地が決まれば、いよいよ家づくりの打ち合わせが始まります。最初は建築士を交えてのヒアリングでした。 最初に伝えたことは何でしたか?
ご主人:自分たちの希望は一覧表で渡しました。結構細かく書いたんです。
奥さま:この土地は結構間口が狭いので、自転車の停める位置もちゃんと考えておかなければならないと思って、何台の自転車を置きたいとか、入り口まで高さがあるので階段をなだらかにつくってほしいとか。あと家事動線をよくしたかったのでリビングに併設した和室を希望しました。洗面所の収納も細かく指示しました。さらに犬のゲージ置き場、土間収納などなど・・。
ご主人:階段で上がれるグルニエというのもあった。
奥さま:建築士さん、全部叶えてくれました。すごかった。洗面室は廊下からもキッチンからも入れるようになっていたし お布団が2枚敷ける和室も入れてくれた。最近、1階完結型の間取りというのがSNSなどで流行っていて、私たちもそれを実現したかったのですが、しっかり叶えてくれました。
JH:Tさんご夫婦がすごいと思うのは、衰えない持久力です。 誰でも打ち合わせの最初はパワーがあるのですが徐々にトーンダウンするんです。疲れてくるんです。ところがTさんには最後の最後までそれがなかった。あと先見性。期限が来る前にしっかり準備されていた。多くの方が、こうしておけばよかったと後から気づくことをきちんと前もって考えておられた。おかげで色々盛り込めているということがあります。 やりとりもずいぶんしましたね。
奥さま:設備を決めるのはまだ先ではあっても、ショールームには早めに予約を取りました。事前に悩んでおいて、打ち合わせの時にはほとんど決まっている状態でした。
Q:理想的ですね。
JH:内容が盛りだくさんで達成感もありました。ざっくばらんにいうと、Tさん ハウスメーカーだとお手上げだと思います。それはハウスメーカーもだけど、Tさん自身もストレスになっていただろう。まあ、失敗もありましたけどね。傘立て逆につけちゃったり。
ご主人:持ち込み品も結構多かった。
JH:玄関手すりやスリッパかけ・・
奥さま:スリッパかけも現場で丁寧に打合せてくれました。
JH:現場で打ち合わせしたおかげで、結局図面より大きくしないといけないことに気づきました。
Q: 洗面室の収納のことを教えてください。
ご主人:洗面所は無印良品の収納ケースを使ってタオルなどを収納したかった。だから既成の棚を置くのではなく新たに棚を作ってもらった。シンデレラフィットになった。
奥さま:収納がとっても多いのですが、それぞれに役割も決まっているので、ピッタリでした。
Q: 打ち合わせの中で、ご夫婦で意見の違いなどありましたか?
ご主人:最初は 妻はカフェ風がいいと言い、自分はホテルライクなものが好み、そこが最初ずれていました。外観に関してもね。
奥さま:そうだね。 ずれてたけど、私の方がプレゼン能力が高いので、(笑)
ご主人:それで外観は妻の好みにし、床も無垢のものにしました。ただ、自分の部屋だけは自分の好みにさせてもらった。
奥さま:一つだけ世界観の違う部屋が2階にあります。
奥さま:キッチンなども、各社のメリット、デメリットを一覧にまとめて共有しました。そこから選んでいったので食い違いはなかった。優先順位を確認しながらやっていたので、その辺りの価値観は一緒でした。
ご主人: そうだね
JH:打ち合わせのたびにノートをとっていましたね
奥さま:(ノートをめくりながら)要望事項とか細かく書いてあって、チェックマークつけて、確認していました。とても効率が良かった。仕様を変えても確認もできるし、次の打ち合わせでも確認事項を済ませてから次に行ける。
JH:その分、打ち合わせも細かくなっていった・・
Q:ほとんどノート1冊使い切っていますね。
JH:中身を見たらびっくりするくらい書き込んでいます。
奥さま:契約から引き渡しまで全部時系列で書いているんです。この日は「大工さんの木工あがり」とか。これに合わせてやっていかなきゃってなってました。
奥さま:実は、後悔したくなかったので、別のハウスメーカーに、物件の資料と要望を伝えて、図面を作ってもらってたんですが、断トツでジャストホームさんが、私たちの生活に寄り添ってくれる図面をつくってくれた。そしてヒアリングも一番細かくやってくれたので、全然レベルが違うという感じです。
ご主人:ヒアリング内容が全く反映されていない図面ができてきたことがあったね。 多分その会社のやりやすいパターンがあるんでしょうね。ジャストホームさんの場合、こういう感じにしたかったんですという図面が最初から出てきた。すごいと思った。
Q:1階の床について教えてください。
JH:早い段階で1階のフローリングを無垢材にしたいという希望は聞いていました。
奥さま:予算の関係もありましたができれば無垢にしたいと思っていました。 パイン材の見積もりを各種とってもらいました。
JH:結構たくさん取り寄せ、実際触りましたよね。同じパインでも製材所が違うと触感も違っていて、採用したこの床は、カタログもなくてPRするものは少なかったが、その分値段は良心的でした。
ご主人:無垢にしたけれどさほど高くはならなかった。無垢にして良かったと思います。歩くのが気持ちいいんです。
奥さま:腰を痛めた時、1階と2階では腰への負担が全然違ったんです。 腰を痛めた人しか実感できないかもしれませんが、2階で歩くと痛いのに、1階の無垢だと柔らかい感じで痛くないんです。腰を痛めたからわかる良さでした。おすすめです。
Q: インテリアは参考にしているものがあるんですか
奥さま:InstagramやYouTube、 RoomClipはよく見ていました。
ご主人:何百時間のレベルで見ていたね。
奥さま:家の性能から、インテリアに至るまで、幅広く興味が湧いてくるんです。
ご主人:時期によってテーマを変えてずっと調べていた
奥さま:ある時は屋根の性能、ある時は断熱 というように。
JH:なにしろTさんはハウスメーカーの営業さんより全然詳しいですからね。なんだったら今にでもアドバイザーになってもらってもいいくらいで(笑)
奥さま:ただSNSは、情報の偏りとか間違っていることもあるので、信じすぎないようにしていました。
JH:Tさんは注文建築に向く方だとつくづく思います。
Q:ご家族やお知り合いの方の反応は?
奥さま:祖母をきちんと招待しました。「立派なウチを建てたね」と言って、小屋裏まであがり、お風呂の中、収納も全て見ていきました。他の親戚は「お店みたいだね」「寝室かっこいい」って言ってくれました。寝室だけはテイストが違うんです。
ご主人:2階のクロスは、木の立体感のあるクロスにしたかった。それを、ショールームのカタログをあさって探して見つけ出したんです。このクロスはみんな触りたくなるようです。
ご主人:新商品だったから良かったよね。サンゲツやリリカラのショールームにも行きました。結構大きな壁紙のパネルを立てて検討できる。
奥さま:光の当て方でも印象は変わるので、サンプルが大きいとイメージが湧きやすい。
JH:クロスは写真で見るのと印象が変わりますよね。
Q:室内のインテリアなど、これからやろうとしていることはありますか?
ご主人:飾り棚をつけようかと考えています。今はまだとてもシンプルなので。
奥さま:インテリアを増やしていこうかなと思っています。散らからない程度に。カップボードは、前の住居で使っていたもので、少し雰囲気が違う。カップボードを新しくしたいという希望はあります。
JH:Tさんのおかげで 細かいことを色々勉強させてもらいました。例えばあのリビングのシーリングライトひとつとっても、梁からはみ出て取り付けるのはヘンだと思っていたが、そうではないとわかった。モールも焦げ茶で正解でしたね。
奥さま:職人さんも、「モールは黒って聞いて来たんですけど、他のも見てもらいましょう」と言ってくれて、色も何種類か近いもの持ってきてくれました。当初は黒って決めてたんですが、「焦げ茶もありますよ、見てもらってからつけるようにしましょう」と言ってくれて、結局焦げ茶になりました。
ご主人:太さもどれにしましょうかと、選ばせてくれた。
Q: お二人の一番好きな場所はどこですか?
ご主人:お気に入りの場所は寝室です。 あと設備や性能の面では、全ての部屋にLANのモジュラーが入っているんですが、マルチメディアポートで一括管理しています。あと内も外も樹脂のサッシにしたところも気に入っています。
奥さま:私はリビングです。無垢の床にしただけでなく、建具も雰囲気に合わせてカフェっぽいものを選びました。気づいたら愛犬もこの部屋の雰囲気に合っていて、床の色に馴染んでる(笑)
Q: 後悔ポイントはありますか?
ご主人:実は妥協したところが後悔ポイントになっているんです。例えば、自転車置き場はコンクリートではなくタイルを貼った方がよかったかな、と。
奥さま:周りの家がみなタイルなんですよ。 街並みとして合わせても良かった。
奥さま:キッチンのところは、無垢は油じみとか水に弱いので、タイルとかクッションフロアの方が良かったかなと思ってます。
ご主人:そのくらいかな。ひねり出さないと出てこないくらいです。シャッターも電動にして良かった。 電動の玄関ロックキーと電動シャッターはマストですね。コスト以上のパフォーマンスを出してくれる。
奥さま:毎日見るところは妥協しない方がいいですね。
Q :これから注文建築をする方へのアドバイスをお願いします。
ご主人:最初は家についての知識がないので、勉強した方が良いのですが、知識を集めるのに便利だったのはYoutube 、Instagramなど。そこで知識をつけて、こういうのはどうですかと相談するのがいいと思う。
奥さま:自分たちが持っている荷物や収納の仕方などを、生活に即した間取りに落とし込んでいく作業が大切だと思います。
ご主人:コンセントにしても、使用する家具に即して考える。
奥さま:ハウスメーカー選びは最後は「人」だと思います。担当の方が信頼できる工務店やハウスメーカーを選ぶことが大切だと思います。
Q:本日は貴重なお話をありがとうございました。