本日営業よりアップします。
屋根の形状には切妻屋根、寄棟屋根、片流れ屋根、陸屋根などいろいろあります。この中で最もシンプルな屋根は切妻屋根でしょう。切妻屋根をジェスチャーや絵ではなく、ことばで定義するのはなかなか難しいものです。ネットで調べているとこういう定義が出てきました。
「ほぼ同じ長さの2つの面だけで構成されており、妻側から見ると、屋根がほぼ2等辺三角形になっているもの」・・・ちょっと難しい。
うまい定義を見つけました。「本を開いて伏せたような二つの斜面からできている屋根」だそうです。易しくてしかも視覚的です。
その切妻屋根の色が緑色だと・・・グリーンゲイブル(緑の切妻屋根)!
ということで本題です。
今月から新しく始まったTVアニメ『アン・シャーリー』については、小3の娘もちょっと気になるらしく、『ギョギョっとさかなスター』と同じくらいの集中度で見ているようです。私もちらっと見ましたがとてもきれいな映像で好感が持てました。『赤毛のアン』(原題は『グリーンゲイブルズのアン』)は特にその原作に熱狂的なファンが多いので、アニメ化にあたっては、一家言もつ人の辛口の批評に辛抱強く耐えなければなりません。自分が大好きなものが、改変されていたり、曲解されていたり、省略されていたら、ひとこと申したくなる気持ちは分からないではありません。(ディズニーの実写版『白雪姫』のひどい言われよう!)ただ、原作の設定を改変することについては、あまり目くじら立てなくてもいいんじゃないかというのが私の気持ちです。曲のカバーと同じです。
スピルバーグ監督の映画に『ジョーズ』があります。私は映画を見る前に原作の小説を読んでいました。映画を見てびっくりです。
(注:この先、ネタバレあります)
原作には、サメが咥えた酸素ボンベが爆発するシーンはありません。そして海洋学者フーパーとブロディ署長がいかだにつかまり岸に向かって泳ぐあの印象的なラストシーン! 実は原作ではフーパーはサメに殺されているのでラストシーンはひとりです。原作に忠実に作るというのもひとつの手ではありますが、正直自分には映画の演出の方がドラマティックだと思いました。もうひとつ挙げておくと、映画では完全にカットされていますが、実はブロディ署長の奥さんとフーパーは不倫の関係になります。余計な情報がもりこまれずによかったです。原作を読んでようが読んでまいが、目の前の映像に集中し浸る、これが映像作品を見る時の極意ではなかろうかしら。