トランプ大統領はパリ協定から離脱する大統領令に署名しましたが、世界の脱炭素化の流れは止まりません。本日営業よりアップします。
2025年度の公的住宅支援である「子育てグリーン住宅支援事業」の概要が発表されています。
2024年の「子育てエコホーム支援事業」と比較すると、長期優良住宅に対する支援が100万円から80万円に(建て替えの場合は100万円)、ZEH住宅に対する支援が80万円から40万円に(建て替えの場合は60万円)減額されます。しかもこれらの補助金は子育て世帯・若者夫婦世帯のみに限定されます。一方、新たに、すべての世帯を対象にGX指向型住宅への160万円の補助金が打ち出されました。明らかに国としては、GX指向型住宅推しのようです。
GXというのは、化石エネルギー中心の産業・社会構造を、クリーンエネルギー中心の構造に転換していく取り組みのことです。
ですから補助金の要件は次の3つです。
・断熱等性能等級「6以上」
・再生可能エネルギーを除いた一次エネルギーの消費量の削減率「35%以上」
・再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」
「削減率100%以上」というのはエネルギーの自給自足ということです。消費するだけではダメで、エネルギーを生み出さなくてはなりません。
高機能の断熱材、高断熱のサッシ、省エネ性能の高い給湯器・照明・換気システム、そして何より太陽光発電システムが必須となるでしょう。
住宅はより高機能なものになっていきます。
ちなみに2024年11月22日以降に着手した住宅が対象となります。