本日、営業よりアップします。
火災保険のパンフレットを見ていると、いい意味でもわるい意味でも、実にうまく作られたパッケージなんだなと感心します。お手軽な火災保険には、もっとも利用頻度の高い破損・汚損に対する補償が抜けていたり、地震による火災は火災保険では対応できず地震保険に入らなければならなかったり、一方で、ちょっとした家電の破損にも保険金がしっかり支払われたり、いざという時にはこんなありがたい制度はありません。
いざという時はたまにしか訪れないということを前提にして、火災や事故など滅多に引き起こされない「いざという時」に対して、大勢の人が少額の負担で助け合うのが保険です。ですから今回のロスの大火災のように、繰り返し山火事が起き、1万棟以上の家屋が広範囲に焼失するような地域では、火災保険のシステムは成り立ちません。
実際に、保険会社はかの地から撤退したり受け入れを拒否したりして焼失した多くの家屋が無保険だそうですし、今後この地を再建したとしても、火災保険を受け入れる保険会社が出てくるのかは未知数です。
火災というのは恐ろしいものです。