営業よりアップします。
本日は一枚の写真から。
型紙と布を用意します。あいだにチャコペーパーをはさんで、ルレットで型紙の線をなぞります・・・布に写し取った線で裁断し、ミシンで・・・・と書きたくなってしまいますが、この型紙で服を作ることはできません。
実はこれTOTOのベッセル式洗面器の切込用型紙です。
カウンターの上にベッセル式洗面器をのせることがあります。
こちらはTOTOのL700Cです。
カウンターに排水用の穴をあけて、上にのっければ良いだけのように見えますが、洗面器の断面は下部が膨らんでいるため、ちょっと複雑な形の穴を穴あけ加工する必要があります。冒頭の画像はその切り込み穴の原寸大型紙なのです。
さて、型紙を切り抜いて穴の形は分かりましたが、ちょっと困ったことがありました。洗面器本体とこの型紙の位置関係が図示されていないのです。お客様の希望は洗面器をカウンターの上下左右ともに中心、でした。洗面器を指示通りに中心に置くことは容易にできるのですが、それに合うように洗面器の端から何ミリのところに穴をあければよいのかが図示されていないのです。
結果的には、穴には多少の「あそび」が見込まれているので、数ミリの微調整が可能でした。それでぴったり中心に設置することができました。図面にあと少し情報が入っていれば、悩まずに済んだのですが。
世の中には改良すべきことがたくさんあるというお話でした。