先日ニュースで「5類感染症」に移行してから、
新型コロナの定点医療機関あたりの感染者数は
20.5人と最多を更新し続けていると言っていました。
沖縄県に端を発した今回の波は徐々に北上して、
現在では本州を縦断しているとの事で
入院を要する新型コロナ患者で「ウイルス性肺炎」の
みられる頻度が再び増加していて
これまでと同様、救急医療の逼迫が続いているみたいです。
デルタ株の類と比べると、肺炎の頻度はかなり減ったみたいですが
直近の第8波と比較するとウイルス性肺炎が増加していると言っていました。
新型コロナが5類に移行したことで、「これまでの生活が戻ってきた」と
感じる人がいる一方で医療従事者の方に話を聞くと
まだ医療がうまく回っていない感覚があり、ギャップも感じるそうです。
インフルエンザではウイルス性肺炎を起こすことは多くないので、同じ5類でも
両者は全く異なるウイルスで本当にやっかいなウイルスだと言っていました。
なぜこのような現象が起こるのか?
二つの原因が考えられると言っていました。
1つは感染者数が多いためです。どの波でも経験されたことですが、
感染者数が多いと、それに引っ張られるように中等症や重症も増えます。
ただ、以前よりも医療機関を受診する閾値が高くなり、
極期ほど入院医療は逼迫していません。
もう1つがワクチンの効果切れの懸念です。
ウイルスの毒性はそこまで変わっていないのにウイルス性肺炎をみかけることが増えたのは、
感染予防効果だけでなく重症化予防効果が落ちてきているのかもしれません。
アメリカでは先週と比べて新型コロナの入院や救急受診は3~4倍に増加し、
死亡者数も増えているようですので、「5類」になったとはいえ、
新型コロナは一筋縄ではいかない感染症だと思いますので、
まだまだ油断することなく、日々生活していきましょう!