厳しい暑さが続きますが、道路端ではキバナコスモスが満開です。秋は間違いなく近づいています。
出先にハードオフのような中古ショップがあるとついつい立ち寄ってしまいます。先日、レコード・コーナーで懐かしいLPが落ちていました。ピーター・ポール&マリー(PPM)の代表曲を収録した2枚組のアルバムです。1枚目のA面の3曲目に「花はどこへ行った」が収録されているのを確認して購入しました。500円でした。
中学3年生の2学期だったでしょうか、英語で現在完了形を習い始めた頃、英語教師がカセットテープに録音した英語の歌を流しました。それが、PPMの「花はどこへ行った」でした。
Where have all the flowers gone? で始まるこの曲は、覚えやすいメロディと平易な英語の繰り返しのため、とても印象に残りました。クラスのみんなで歌いました。有名な反戦歌だということは後から知ったことです。
花はどこに行った → 女の子が摘んでしまった
女の子はどこに行った → 愛する夫のもとに行ってしまった
夫はどこに行った → 兵士になって戦場に行った
兵士はどこに行った → 死んで墓場に行った
墓場はどうなった → 花に埋もれてしまった
と歌詞はつづき、再び
花はどこに行った? とリピートします。
ああ、いつになったら分かるの?(Oh, When will they ever learn?)という挿入句が心に響きます。
大きな戦争が起こるたびに歌い継がれてきました。
私たちサピエンスはいつまでも愚行を続けている・・・。
レコードのライナーノーツによると、「花はどこへ行った」はウクライナの民謡をベースにピート・シーガーが作曲したものだそうです。知りませんでした。
多くの日本人ミュージシャンがこの曲をカバーしています。
加藤登紀子・忌野清志郎・森山良子とくれば、さもありなんという感じですが、倍賞千恵子も歌っていますね。私は日本人では倍賞千恵子のカバーが一番好きです。
ところで、「花はどこに行った」と雰囲気が通底している曲に「死んだ男の残したものは」という曲があります。日本の代表的な反戦歌のひとつです。なかなかに重い曲です。谷川俊太郎の詞に武満徹が曲をつけるという、あまりにも贅沢な名曲でもあります。クラシック畑の人からロックミュージシャンまで色々な人にカバーされていますが、ここでも倍賞千恵子の録音は光を放っています。どうやら僕は倍賞千恵子が大好きなんだな。
8月は少しは戦争のことを考えるようにしている営業より本日はアップしました。