本日、営業よりアップします。
垣根ごしにこぼれ落ちるかのようなオレンジの花を見かけるようになりました。
ハイビスカスの花に似て、南国の雰囲気がただよう花です。ノウゼンカズラですね。ああ、また暑い夏が来るんだなと思い起こさせてくれる花です。
さて、暑い夏といえば花火です。コロナ禍で中止を余儀なくされてきた越谷花火大会ですが、今年は4年ぶりに開催されることがアナウンスされています。7月29日だそうです。
5000発の打ち上げ花火もいいですが、その対極にある線香花火もまた、いいものです。賑やかな花火で高まった興奮をおだやかに静めてくれる線香花火。さっきまでの喧騒が嘘だったかのように、小さくなって火を囲み、息を潜めて、ふるふる揺れる赤い蕾をじっと見つめる。この最後の集中がなければ花火を終わらせることなんてできないんじゃないかとすら思います。「さあ、お家に戻ろうか」と声をかければ、子どもはさほど抗わずに家の中に入ります。日本の情緒がこうして受け継がれてゆくようです。
今から10年ほど前でしょうか、日本国内で唯一線香花火を作っていた工場が廃業することになった時、日本の伝統文化の灯を絶やしてはいけないと、一人の花火製造職人が立ち上がります。国産の線香花火復興プロジェクトです。中国の安価な花火が席巻する中で、まだまだ数%のシェアにしか過ぎないそうですが、現在、日本で3社が線香花火を製造するようになっているのだそうです。
これがその国産の線香花火です。
レイクタウンのお店で売られているのを見つけて、価格も見ずに購入しました。
筒井時正玩具花火製造所の「東の線香花火 長手牡丹」です。
国産であることがありがたいというのも、なんとも複雑な気分ではありますが、いつもの花火とは違う気分を味わえます。