営業よりアップします。
本日、越谷市の最高気温は25度。Tシャツでもいいくらいでした。
この時期、散歩していると、家々を飾る草花に自ずと目がいきます。
今が盛りと咲き誇っているのはハナミズキでしょうか。
畑の脇に群生しているヤグルマギクも素晴らしい。
ハナミズキといえば、わが家のご近所さん家が、ハナミズキの巨木をシンボルツリーにしており、それはそれは見事なのです。秋には赤い実もなりますし、紅葉も楽しめます。ハナミズキには赤花と白花があるようですが、私は白花の方が好きです。
わが家のシンボルツリーは、(といっても外からは見えないのですが)コナラです。この時期、若葉の鮮烈な緑がまぶしいです。
人気のシンボルツリーといえば
・オリーブ
・シマトネリコ
・ハナミズキ
・アオダモ
・ヒメシャラ
・ユーカリ
・金木犀
・ジューンベリー
・桂
・ソテツ
・イロハモミジ
・ヤマボウシ
・ソヨゴ
などがよく挙げられます。
常緑のもの、実がなるもの、紅葉するもの、樹形が美しいもの、開花するものなど、趣向にあったものを選んでわが家の顔とするわけです。
花言葉が「世代交代」であるために子孫繁栄を願ってユズリハを選んだ方がいました。
何を選んでもよいわけですが、ネットなどを見ていると、「庭木にしてはいけない樹木〇〇選!」などと煽情的な記事があったりしてちょっと心配になります。
放っておくと巨木になってしまうからダメとか、落葉樹は樋が詰まるからだめといった理由ならわかるのですが、とんでもない理由がつけられることがあります。地方によっても様々な現れ方をする俗信というやつです。ごく一例を挙げると、
サルスベリを植えると病人が出る(秋田)
イチョウは病人のうめき声を聞いて大きくなる(宮崎)
ユズは植えた人が死ななければ実がならない(京都)
カラタチを植えた人は死ぬ(秋田)
ソテツを植えると主人・家人が死ぬ(広島)
イチジクは人の血を吸う(広島)
ツバキは家運が悪くなる(鳥取)
イチョウを植えると貧乏になる(和歌山)
モミジを植えると家の中がもめる(長野)
クリを植えると破産する(秋田)
イチジクを植えると一家離散する(岡山)
ウメを植えると凶事が起きる(岩手)
コブシを植えると火事になる(福島)
イチョウは植えるな、寺の木だから(三重)
ツバキは植えるな、墓に備えるものだから (長野)
クスノキは植えるな、神の木だから(鳥取)
イチジク・イチョウはかわいそうなくらい嫌われていますね。
『日本俗信辞典 植物編』など見ると、植えられる植物が無くなってしまいます。
私は三重県で育ったのですが、同じ「組」の人から(同級生という意味ではありませんよ)言われたことがあります。ひとつはサルスベリ。こんなお寺の木を植えたら罰が当たるというようなことをいわれました。もう一つは、ソテツ。こんなのを植えるからご主人は病気になるんだと母に言っているのを聞いたことがあります。
俗信は俗信にしかすぎませんが、そこには何らかの経験値や教訓が含まれていることもあるのではなかろうかと考えてしまうともやもやします。また、悪いとされている木が、別の地方ではよい木とされていることも多々あり、さらにもやもやします。知らぬが仏が一番です。
ちなみにハナミズキが日本に伝わったのは明治末期と最近なので、俗信の対象外です。