しでかしてしまった営業より本日アップします。
ピクルスを作ろうとして、ガラスの保存容器を煮沸消毒します。鍋の中の熱々の保存容器を菜箸を駆使して取り出した後、冷めるのを待ちます。しかし熱せられた保存容器はなかなか冷めてくれません。ここで、一気に冷やそうなどと考えて、水道水を垂らした瞬間に容器にはひびが入ります。私は今までに2度、保存容器を割ったことがあります。(2度目は熱さに耐えられなくなって台所のシンクに容器を置いてしまった)こんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。ガラス質の釉薬を焼き付けているホーロー鍋も要注意です。
急激な温度変化はガラスには禁物ということは知っていたのですが・・・
先日、事務所の入り口のガラスを割ってしまいました。
事務所の入り口には様々なステッカーが貼ってあるのですが、ずいぶん日焼けしてしまったものや古いものもあったので、剝がそうとしたのです。14年前のステッカーが一番古そうでした。ご存知の通り、ガラスに貼られた古いステッカーをはがすのはちょっと根気がいる作業です。紙のシールならシールはがしのスプレーで何とかなるのですが、ビニール製のステッカーの場合この手が使えません。もっとも効率が良いのは、ドライヤーなどで熱風を吹きかけ糊を溶かしてしまうことです。ガラスと一体化していたシールが面白いくらいきれいに一気に剥がせます。
今から思うと、ドライヤーで控えめにやっていれば良かったという話なのですが、実績もあったのでヒートガンで作業していました。ドライヤーの温度はせいぜい100度ですが、使用したヒートガンは吹き出し口の温度が最大550度になります。最大出力では使っていなかったのですが、どんどんはがれるので、調子に乗っていたところ、突然、パシッと音がして、ガラスにひびが入ってしまいました。すごくいい音でしたが、ああ、やっちまった。
「熱割れ」という現象です。ステッカーをはがすために熱を加えた部分は膨張しようとし、冷えている部分との間に引張応力が発生し、ガラスの周囲の弱い部分から破壊が始まるという仕組みのようです。
一般に温度差が60度になるとガラスは割れるのだそうです。
ガラスに熱を加える時は今後注意したいと思います。