本日営業よりアップします。
ベーコンを作ってみました。かなり面白いです。
ただし時間がかかります。
豚バラ肉のブロックに塩をまぶし、脱水シートにくるみ一晩置くところからスタートしました。
次にジップロックを使ってソミュール液に5日間漬けこみました。
次に1日かけて塩抜き。
さらに一昼夜、風乾燥。
そしていよいよ燻煙にかけて8時間。
さらに冷蔵庫で寝かせること5日間。
これで美味しいベーコンの出来上がりです。
実は、燻煙ののち2日目から少しずつ食べていたのですが、徐々に美味しくなっていくのが不思議でした。5日目くらいから劇的に美味しくなります。これが熟成というものかとしみじみ感じました。最初の塩漬けも2週間くらい行い、燻煙後も7日間は寝かせるととんでもないことになりそうな気がします。
さて、完成した彦糸1丁目ですが、のぼりなど設置して、内覧希望に備えています。
本日は階段手すりに注目です。
階段の手すりは、丸棒であることが多いですが、彦糸一丁目ではスタイリッシュな平板手すりを採用しました。壁に固定するための金具(ブラケット)が手すりに隠れるので、手すりが壁から浮き上がっているように見えます。
こちらWOODONE社の「ボードレール」という商品です。手すりは英語でハンドレール、それが板状だからボードレール。すごいネーミングです。
人名をもとにした商品名といえば、高峰譲吉のタカジアスターゼとか宮入近治のミヤリサンとか茂木和也などが思い浮かびますが、これは開発者じしんの名前です。他人の名前をもとに付けた名前となると、お札や小銭のカウンター機器を作っているエンゲルス社とか消臭・芳香ブランドの「消臭力」が強烈なインパクトを放ちます。資本主義を打倒しようとした人間の名前をコインカウンターの名前にするというこの皮肉! リキラリアットやさそり固めを駆使した「革命戦士」を芳香剤の名前にかぶせるという不躾なユーモア! どちらにもクスッとした笑いがあります。
しかし「ボードレール」にはそのような笑いのセンスはひとかけらもありません。一般的に詩人ボードレールのイメージといえば、憂鬱、孤独、倦怠、貧困ですからね。失語症を患い、46歳で亡くなった過激なロマン主義者の名前が階段のあたりに潜んでいるなんて、ちょっとラディカルです。