いつだって一本スジを通したいと思っている営業より本日アップします。
毎日通る道路でいつももやもやさせられています。原因はこの「止まれ」です。
どうですか? もやもやしませんか?
こんなにツッコミどころ満載の「止まれ」を初めて見ました。一瞬、こなれた仕事か? と思うわけですが、やはり冷静に考えるとこれはやっつけ仕事以外の何ものでもなくて、どうせ近いうちにまた書き直すんだからいいだろうって感じでパパっとすませたんだろうと想像できるわけです。気づかせてしまってはいけないですよね。少なくとも中心線は一本まっすぐ通してほしかった。あと「れ」の字が変です。6個のパーツがあります。書き順から言うと3個目と4個目のパーツが切り離されているので変な感じがするんでしょう。ちなみに路面ペイントの「止まれ」は、24年ほど前に警察庁の通達でひらがなの「とまれ」から漢字の「止まれ」に統一されているそうです。もしひらがなの「とまれ」ペイントを見つけたらそれは24年以上前の仕事の貴重な残骸という事になります。
さて、現場の報告です。八潮市中央の現場では壁紙はりが始まっています。いくつものカタログから施主様が選び抜いた壁紙が実際にはられていきます。殺風景だった室内が彩られていきます。壁紙はカタログを見て選ぶこともできますが、実際に貼ってみると抱いていたイメージと少し違うということがよくあります。白は白すぎてしまったり、逆に柄物は想像以上に濃かったりして、あれっとなることがあります。その誤差を楽しむくらいの余裕を持って自分のチョイスを味わってほしいと思います。建具を変えるのは大変ですが、壁紙だったら、出来栄えを気にしなければ自分で張り替えることもできます。いろいろな挑戦や遊びがしやすいのが壁紙です。
カタログだけで不安なら、少し大きめのサンプル(30センチ四方)を業者に請求すれば気前よく送ってくれます。さらにショールームに行って確かめる方法もあります。サンゲツ、シンコール、リリカラ、トキワ、ルノン、東リ・・・きっとお気に入りの壁紙が見つかるはずです。最近は、注文住宅やリフォーム経験者が、具体的な品番を添えて写真をアップしてくれているので、そこで使用例を確かめることもできます。
八潮の現場からいくつか壁紙画像を紹介します。
それぞれに異なった素材感を味わうことができます。どんな部屋にどんな壁紙を持ってくるか、実際の生活を思い描きながら選んだのだと思います。完成が待ち遠しいところです。
ちなみに最後の写真はキッチンのカップボード面に採用した壁紙です。ヘリンボーンパターンのタイル風です。手前で少し奥にくぼんでいるのがわかりますか? 実はこのへこみに冷蔵庫が配置されます。カップボードの奥行きは45センチ、冷蔵庫の奥行きは容量にもよりますが、たとえば日立の617Lの冷蔵庫の奥行きは73.8センチ(498Lで約70センチ)です。冷蔵庫はカップボードよりも25センチから30センチもはみ出すことになってしまいます。これではキッチンの入り口をその分狭めてしまうことにもなります。冷蔵庫の配置スペースを約30センチ引っ込めることで、カップボードと冷蔵庫の面をきれいに揃えることができます。キッチンをより広く使うこともできます。
こうした工夫ができるのが注文建築の魅力です。