先日、上棟しました川口市東本郷のM様邸に
「幣串」の取付けを行いました。
「幣串」と書いて、
「へいごし・へいぐし」と呼ばれています。
建物の基本的な構造である柱、
梁、屋根の一番高い位置にあたる
横方向に入れる棟木(むなぎ)を
組みあげることを「上棟」、
「棟上げ」といいます。
この棟木に家内安全、厄除けを願い飾る
お守りとして「幣串」を括り付けます。
古くは1本の柱を「棟梁」への祝儀として
贈る風習でしたが、
現代では簡略化され1m程度の棒に、
御幣という紙や縁起物である鶴が
描かれた扇や札を取付て作ります。
今は上棟後行う、セレモニーである
「上棟式」を省略して行わないことがほとんどですが
欠かさず、「幣串」の取付けは行っています。
完成後も長い事、
住まいの記録となりますので残したい習慣です。