先日、NTカッターの替え刃さがしに奔走した記事を書きましたが、その後大発見をした営業より本日アップします。ご存知三郷の巨大ホームセンターの2階に申し分の無いコーナーがありました。
ほとんど全て揃ってるんじゃないかという品揃え! そうそうサークルカッターはこの会社のものじゃないと。これにドレッサーが加われば無敵のコーナーです。
それにしてもこの、ご存じ三郷の巨大ホームセンターの2階はMaker(ものづくり大好き人間)の聖地みたいな場所ですね。ステンドグラス、陶芸、レザークラフト、手芸、絵画、プラモデル・・・大概のものは揃います。入り浸っていたい場所です。
さて、昨日は東越谷7丁目の上棟でした。
現場にいると、次々に柱と梁が組み上がっていく様子に見入ってしまいます。言葉少なに黙々と作業を進める職人技には安心感すら覚えました。
現場で活躍するレッカーは、上棟の現場のもう一つの主役です。 進行状況に合わせて木材屋から運ばれてくる材木資材を、軽やかに吊り上げ大工のもとに運びます。
レッカー車の頑丈な金属のボディを間近で見ていたのですが、ふとあるものが目に留まりました。運転席のすぐ後ろに何やら取ってつけたような木製の箱が固定されているではありませんか。なんだろうこれは?
実はこれ、レッカーの操作者が、吊り作業に使うロープやクランプをしまうために、工事現場で出る廃材を使って自分で作った収納箱だそうです。側面は構造用合板、前面の扉は床材です。風雨にさらされ、床材の表面はボロボロになっています。 レッカー車に収納スペースがほとんどなかったので作ったんだそうです。
実は手作りはそれだけではありません。
この車体の後部(前部?)に注目です。
黄色い反射板がついている部分も収納スペースなのですが、これも自分でつけたのだそうです。こちらは木ではなく金属ですので、溶接でボディにくっつけています。ビードが確認できますね。ここにはレッカー車のアウトリガー(転倒防止のために張り出す足)のかさ上げ用の枕木がちょうど収まります。
感心していたら、秘密をもう一つ教えてくれました。
これは梁を吊り上げるときに使うクランプです。
このハサミのようなものに梁をつかませて吊り上げるのですが、
グリップを安定させるために、直角の部材をやはり溶接しています。
あるもので満足できないなら作ってしまえというのがMakerの精神です。
語られなければ誰にも分からない創造と工夫です。
自分の使う道具を使いやすいようにアレンジする、これぞ職人魂です。