隣人に大量の柚子をもらったので、すでに毎日柚子湯に入っている営業より本日アップします。
不動産・建築業関連の最近のニュースの中には、「遅れ」の文字が目立ちます。部品の供給不足でで給湯器の出荷が遅れています。同じく海外からの原材料の供給がストップしたため吹き付けウレタンの断熱工事にも遅れが出ています。前者はコロナの影響で、後者はハリケーン被害が原因です。日本のニュースは世界のニュースでもあります。明るいニュースが待ち望まれます。断熱等級5・6の新設というのは消費者にとっては明るいニュースになるかもしれません。
12月8日が近づくとジョン・レノンについて書きたくなりますが、以前にここにも書いたのでやめておきます。その代わりと言ってはなんですが、別のミュージシャンについてひとこと。
先日ドイツのメルケル首相が退任しました。退任式では希望の曲を軍の楽隊が演奏するそうなのですが、そこでメルケルさんがリクエストした曲が小さなニュースになっていました。彼女がリクエストした曲がニナ・ハーゲンの「カラーフィルムを忘れたのね」だったからです。
ドイツを16年率いた敏腕政治家とパンクのゴッドマザーの対比が面白いというのが日本のニュースのトーンですが、曲が流れている時のメルケルさんの真剣な表情をみていると、そういうことではないということがわかります。まず、最初に思いつくことは、メルケルもニナ・ハーゲンも東ドイツで育っているということです。ニナ・ハーゲンは「カラーフィルムを忘れたのね」の2年後西ドイツに亡命、メルケルはベルリンの壁崩壊を東ドイツで迎えています。冷戦という政治的な影が二人に及ぼした影響は私には想像すらできません。
ニナ・ハーゲンはふつう変人扱いされるミュージシャンです。確かに普通じゃありませんが、確かな歌唱力に裏付けされたパフォーマンスは見るものを釘付けにします。ある者は彼女を笑いますが、私はいつも感動してきました。「カラーフィルムを忘れたのね」は1974年の曲です。当時のことを私は知りませんが、1982年のアルバム「Nunsexmonkrock」は今でも聴き続けています。ロックに忠実というか、音楽に忠実な人だなと思います。私にとっては歌姫であり続けています。
まだインターネットがない頃、名前は忘れましたが、世界のニュースを集めて紹介するNHKの番組がありました。そのエンディングに彼女の「World Now」という曲が使われていました。
ファンからすると思いがけないほど真っ当な曲で、ところどころに彼女独特の世界が垣間見える、”抑制された”名曲です。
そのクライマックスの歌詞は以下の通りです。
Brazilians and portuguese
Russians and israelis
Japanese and vietnamese
Mexican and indian
South african, american
Spanish and italian
English and african
Cuban and czechoslovakian
Australian, canadian
Burmese and afghanis
Ethiopian and luxemburgian
Turkish and bulgarian
Egyptian and arabian
Greek and indonesian
Hungarian and ukranian
East german and west german
Dutch, korean, iraqis
Eskimo and lebanese
Peruvian and indonese
Chinese and thailandese
Irish, scottish, polish, french
Romanians and phillipines
〇〇人に△△人・・・と羅列しているだけですが、
冷戦崩壊後、分解してしまった国や統合された国など含まれていて、複雑な気持ちになります。
ジョンレノンのイマジンに匹敵する名曲だと思うのです。
12月8日が近づいてくると、人はどうしてもコスモポリタンになります。