ウッドショック 越谷市の不動産ジャストホーム

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2021年04月27日

ウッドショック

本日営業よりアップします。

ホームセンターの資材館を散策するのが大好きです。ツーバイ材なんかを買って帰るわけですが、いつも思うのです。木って安いよな、と。例えばツーバイフォー材なら1.8mで安いのだと300円台で買えます。3.6mで800円台。「この50年間で物価や初任給は10倍になったが、木材の値段はほとんど変わらない」なんて言われるそうです。これじゃ林業厳しいだろうなと思ってしまいます。でも安い時代がいつまでも続くわけではないかもしれません。

新聞やTVで全くと言っていいほど取り上げられていないビッグニュースがあります。それはコロナ禍の影響を受けた木材不足と木材の高騰問題です。日本は建築資材の7割を海外からの輸入に頼っているのですが、アメリカにおける建築ラッシュと中国の景気回復、それに深刻なコンテナ不足によって、日本に木材が入ってこなくなっているのです。建築業界ではこれを「(第三次)ウッドショック」と呼んでいます。

アメリカでは都市部の集合住宅から郊外に家を建てる人が続出、空前の建築バブルに沸いています。コロナの封じ込めに成功したといわれる中国でも急速に景気回復が進み木材需要が大幅に伸びています。世界規模での需給関係が米中を中心に片寄ってしまい、コロナで木材需要が減少すると踏んだ日本は完全に出遅れてしまいました。気がつけば、木材が手に入らなくなってしまったのです。すでに国内プレカット会社は受注を制限し始めました。家を建てたくても、木材がなくて家が建てられないという洒落にならない事態が起こりつつあります。国産材もおそらく奪い合いの状態でしょう。おまけにこの事態がいつごろ落ち着くのか全く予想がつかない状態だと言います。

とてつもない事態ですが、不思議なことにほとんどニュースになっていません。試しに朝日新聞・読売新聞・日本経済新聞・NHKのウェブサイトで「木材不足」「ウッドショック」と記事検索をかけても、さすがに日経の記事こそ数本見つかりますが、読売はゼロ、朝日は本日付の記事が1本出てくるだけです。このような時に頼りになるのが日本木材新聞という業界紙です。(ちなみに日本木材新聞の新社屋は木造3階建ての美しい建物です。『新建築』2020年11月号の木造特集で大きく紹介されています。)

ほとんど壊滅状態にある日本の林業を復活させようという動きが活発になるといいと思います。地元の木材で家を建てるというのがやはり理想です。

木材不足のニュースは何か進展があれば、お知らせしたいと思います。

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