営業からアップします。
骨のある話をひとつ。
年末年始にタイを食べる機会がありました。
切り身ではないところのタイです。
タイを食べる喜びはその美味しさだけではなく、
縁起物である「タイのタイ」が手に入るところにもあります。
これです。
胸びれの根本にある肩甲骨のようなものなのですが、
見ての通り、タイじしんの形をしていて、
「タイのタイ」と呼ばれています。
めでたさ2倍の縁起物です。
1匹から左右2個とれます。
小さいタイからは小さい「タイのタイ」が、
大きいタイからは大きい「タイのタイ」が取れます。
「タイのタイ」を手に入れるために、
タイの隅々を味わい尽くすことになります。
切り身ではいけません。
尾頭つきでないと。
さて「タイのタイ」は魚の肩甲骨なのですから、
実はどの魚にも存在します。
ここからは私のコレクションを見ていただきましょう。
まずは「鯵の鯵(あじのあじ)」
よく食べる魚ですが、とても薄くてタイのように簡単には取れません。
次に「𩸽の𩸽(ほっけのほっけ)」
ホッケには面白そうな骨がたくさんあります。
「秋刀魚の秋刀魚(さんまのさんま)」
これも取り出すのが厄介な魚です。
「鯖の鯖(さばのさば)」
サバの骨はしっかりしています。
「金目鯛の金目鯛」
小さな金目鯛からも大きくてユーモラスな骨が見つかります。
「鰰の鰰(はたはたのはたはた)」
2匹食べた、ということです。
「鰈の鰈(かれいのかれい)」
なんだか悲しげな骨です。
「トビウオのトビウオ」
意外な存在感。
さて、それでは、次の写真は何の魚だと思いますか?
ヒントは「滝川クリステルの旦那」です。
そう、答えは「ノドグロ」です。
今年はまだ食べたことのない魚に挑戦したいと思っています。