タチアオイの花が枯れてきました。
例年なら梅雨明けの合図なのですが、
今年はどんよりとした雲が空を覆っています。
『ビルマの竪琴』と言う日本映画があります。
私が観たのは中井貴一が主演した1985年版です。
その映画の中で日本軍の兵士たちが戦場で「埴生の宿」を歌うシーンがあります。
いい曲ですよね。
埴生の宿の「埴生」ってなんなのでしょうか?
調べてみると・・・
「埴のある家」とありました。
これじゃよくわからんぞ、ということで
「埴」を調べてみると・・・
「きめの細かい黄赤色の粘土」とありました。
つまり「埴生の宿」とは
床も畳もなく「埴」が剥き出しのままのみすぼらしい家のこと、
そこから転じて、貧しいけれど素敵な我が家、という意味だそうです。
原題(この曲、イングランド民謡です)は、「Home, Sweet Home」。
なんだかこちらの方がしっくりきますね。
何時間も電車に揺られて旅行から帰ってきたときに、
ああ、やっと家に帰ってきた、やっぱわが家はいいなぁ,
というのが Home, Sweet Homeですね。
貧しいながらも楽しいわが家というわけです。
ちなみに
きつつきのウッドペッカーやネズミのジェリーの巣穴の上には
Hole,Sweet Hole と書かれた札がかかっています。
英語の駄洒落ですね。
まあ、私たち人間もちょっと角ばった穴の中に住んでいるという点は同じですが・・・