先日、千秋楽を迎えた大相撲初場所。
昨年からの不祥事が続く中、連日の満員御礼!
日馬富士暴行問題、立行司のセクハラ、大砂嵐無免許運転、
春日野部屋力士暴行事件、などなど、、多くの問題が明るみに出た
相撲界でしたが、土俵の中身は良かったのかと思います。
確かに、他とは違う世界ではありますが、そろそろ本腰を入れて
改革して欲しいと思います。
初場所の主役と言えば、この栃ノ心でしたね。
ジョージア出身の30歳、一番力が出るころだと思います。
この力士誰かに似てると思いませんか??
そう、ニコラスケイジによく似ています。
この栃ノ心、出世が早く入門から2年で新十両、2場所後には
新入幕、若くして期待の力士でした。しかし、、、、
”人間万事塞翁が馬”の如く、平成25年に膝の靭帯断絶の大けがに見舞われます。
3場所全休、番付けは幕下下位まで落ち、本人も引退を考えたとの事です。
そこから約5年かけての初優勝!!過去の苦労を知っている私にとっては、
感涙、感涙、ものでした。
この力士、穏やかで優しい性格なんですが、今場所の表情は違ってましたね。
私も元気づけられました。
苦労人と言えばこの力士、竜電(りゅうでん)です。
15歳、中学卒業と同時に高田川部屋に入門し(師匠は元関脇安芸乃島)
今では学生相撲出身が多くなってきましたが、高田川部屋は中学卒業の
たたき上げを育てている数少ない部屋です。
順調に番付けを上げ、約6年で新十両、この力士も大いに期待された力士でした。
その場所で、膝の靭帯を伸ばしてしまい途中休場、そのよく場所も
無理に出場したものの、今度は膝の内側靭帯断絶、かなりの重傷で
医者からも力士生命はむずかしいとの判断を下されました。
3年近く休場を余儀なくされて、番付けは序の口の一番下、
元関取経験者(十両以上の力士を関取といいます)では始めてのことでした。
3年近く休場すると番付け外になってしまいますが、一日だけ出場して
また休場、を繰り返し辛うじて序の口に名前を残している状態でした。
そこから4年以上かかって嬉しい新入幕!!まさかここまで上がってくるとは
思ってませんでした。
その新入幕でなんと敢闘賞まで受賞し、今までの経緯をしっている私としては、
栃ノ心以上に感涙ものでした。
心からよく頑張った!おめでとうと言ってあげたいです。
来場所は幕内の上位になりますが、怪我には十分注意して活躍してほしいと思います。
最後に前回も紹介させていただいた、地元越谷出身の
阿炎関、、若者らしい溌剌とした取り口で10勝5敗、
見事に敢闘賞受賞となりました。
取り口だけではなく、四股がとても綺麗で館内からもすごい歓声でした。
竜電同様来場所は上位挑戦となるので、思いっ切り暴れてほしいと思います。
とても元気を貰った初場所でした。