夏になると、スーパーマーケットの店頭に「土用の丑の日」
のキャッチコピーと共にウナギが並びます。
東京だけでもウナギ料理店が900軒もあるくらい、
私も含めて日本人はウナギが大好きです。
でも、そもそも土用の丑の日とは何の日でしょうか。
なぜウナギを勧められるのでしょうか。
今回は土用の丑の日について紹介したいと思います。
土用の丑の日とは
まず、「土用」は立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の「期間」を示す言葉です。
そして、昔の暦では日にちを十二支(子・丑・寅・卯…)で数えていました。
つまり”土用の丑の日”とは、土用の期間におとずれる丑の日の事を指しているのです。
土用は毎年違うので、土用の丑の日も毎年変わります。
さらに、土用の丑の日といえば夏のイメージが強いかもしれませんが、
下記にある通り年に何回かやってきます。
立夏・立秋・立冬・立春それぞれに土用があるので、納得ですね。
いずれにしても、土用の丑の日は「季節の変わり目」といえます。
ちなみに、土用の丑の日と土曜日とは関係がありません。
【2020年の土用の丑の日】
1月23日、4月16日、4月28日、7月21日、8月2日、10月25日、11月6日
2020年は夏に土用の丑の日が2回あります。
この場合は7月21日を「一の丑」、8月2日を「二の丑」と呼びます。
このように、1年に何回か土用の丑の日が訪れますが、
最近では土用の丑の日といえば夏というイメージではないでしょうか?
土用の丑の日にウナギを食べる意味
いま土用の丑の日にウナギを食べるのも、
土用の丑の日は季節の変わり目にあたる為に体調を崩しやすいので、合理的と言えます。
実際、ウナギにはビタミンAやビタミンB群など、
疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれています。
夏バテ防止にはピッタリの食材いえるでしょう。
土用の丑の日、誰が決めた?
ウナギを食べる習慣が一般にも広まったのは1700年代後半、江戸時代でした。
一説によれば「夏に売り上げが落ちる」と鰻屋から相談を受けた蘭学者の平賀源内が、
店先に「本日丑の日」土用の丑の日うなぎの日
食すれば夏負けすることなし
という看板を立てたら大繁盛したことで、ほかのウナギ屋もマネするようになったとか。
この「本日丑の日」は、日本初のコピーライティングともいわれています。
うなぎ以外の食材も良し
ウナギ以外には「う」のつく食べものがよいといわれています。
「丑(うし)の日」の「う」ですね。
例えば、うどん・ウリ・梅干し・ウサギ・馬肉(ウマ)・牛肉(ウシ)など。
いずれも栄養価が高い、または食欲がなくても食べやすい食材ばかり。
平安時代から室町時代には「めぐり」という水団(すいとん)や小豆、ニンニクを食べていたと伝わっています。
食べて元気をつけよう!というのは、時代に関係なく共通のようです。
さあ~明日はみんなで一緒にうなぎを食べて
暑い夏を乗り切りましょう!!
そう言う私は、一足早く食べてしまってごめんなさい。