先日、東越谷I様邸のキッチン入替工事を行いました。
昨年の10月10日の水漏れ事故でお邪魔してから
実に、11ヶ月越しになります。
事故当日は、ひとまず水栓のみを交換させていただき
後日、キッチン交換工事の見積と共に火災保険の
事故報告を行いました。
勿論、劣化した水栓そのものは保険の対象外ですが
その水漏れによる被害については保険の対象です。
ほどなくして、満額保険金のお支払い報告がありましたので
器種の選定をしていただき、日程調整をお願いしたまま
年を越しました。
私の中で、I様と言えば「のんびり」した印象が強く
とても心配だったので、年賀状にも
「キッチンの収納お困りではないでしょうか」
と一言添えておきました。
数ヶ月後「あんまり困ってないんだよね」とも聞いてましたので
作業当日、玄関に鎮座したままの引出3体に衝撃を受けましたが
「こんなものが玄関にあったら困るでしょ!」
と心にひそめ、作業スタートです。
I様曰く「うちは発見が遅れたんだよね」と仰いますが
この引出収納をよく見ると、気が付かなくて当然だと思います。
こちらが、シンク下上段の引出です。
上から見ても痕跡は伺えませんし
底板も全く傷んでおりません。
こちらは、シンク下の下段の引出です。
引出の奥の方が若干傷んでおりますが
物が入っていたことを想像すると
出し入れの際に気づくのは難しいかもしれません。
そもそも、下の段を引き出す頻度って少ないですよね。
それをいいことに? 裏側の底板は既にこの状態です。
今にも収納の底が抜ける寸前です。
ここまでくると、キャビネットは見るも無残な状態です。
漏水事故と言っても、さまざまのケースがありますが
シャワーホースの亀裂からの場合、大抵は吐水してるときに限り
少量の水が霧吹き状に噴き出す感じです。
結果、見えないところ(キャビネットの底板)に
徐々にダメージが蓄積され、フロアーまで染み出たころには
キャビネットが使えないほど傷んでることがほとんどです。
洗面化粧台でも同じ事故が起こりますので
時々「チェックしてほしい」とアドバイスをする我が家では
3年前に洗面台のシャワーが漏水しましたが
早期発見により、事故を未然に防ぐことができ
晴れて「実費」にて交換させていただきました。
保険っていいな(笑
余談ですが
①撮影後、床下収納のふたの向きは直しました。
②新築当初のキッチンは、孟宗竹の扉をお選びいただきました。
その際、「竹は水に強いので、理にかなった材料ですね」と
説明しましたが、勝手な妄想でした。
正しくは「理にかなった風」の間違いでした。
心配すべきは、扉ではなくキャビネットです。
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