本日営業よりアップします。
先日、神社で催される「お焚き上げ」でお正月の松飾りなどを燃やしてきました。お焚き上げは小正月に行われる火祭りです。「どんど焼き」という呼び名の方が自分にはしっくりきます。
私が少年時代を過ごした田舎では、どんど焼きに寺社は関わっていなかったと思います。準備するのは子どもたちの仕事でした。リヤカーを引っ張りながら地域のすべての家を回って門松やしめ飾りを集めました。農家が多かったので藁(わら)は簡単に手に入ります。それらを畦道の定位置まで運び積み上げます。火をつけるのは大人の仕事。子どもは神事としての意味など考えません。金網を適当なところに置いて餅を焼いて食べはじめます。冷たい風、西の空の夕焼け、そして赤い炎、藁の灰がまぶされた焼き餅の味、どんど焼きの時だけ経験する焼きみかんの香り、そして時々驚かされる竹のはぜる音・・・どんど焼きの色と匂いと響き・・・。