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2024年12月12日

本棚は人生の縮図なり

公式ガイドブックを手に入れて「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」に精通し始めた営業より本日アップします。

高校生のころから本屋で時間をつぶすのが大好きです。本のにおいが好きなんでしょうか。本屋に入るとトイレに行きたくなるといういわゆる「青木まりこ現象」も、本のにおい(製本・装丁に係わる化学物質)説が有力です。

12月2日発売のBRUTUS(1021号)が本棚を特集しています。映画監督や庭師・文筆家など今を時めく14人の本棚がのぞけるというのは、またのないチャンスです。

面白かったのは、シェフではなくシュフを自認する(料理研究家ではなく)料理愛好家の平野レミの本棚。令和元年に亡くなったご主人が装丁を担当した本が並んでいて、壮観です。「家族に会いたくなったら本を開く」というのは名言です。あったかい気持ちになりました。本当に憎めない人です。

みうらじゅんの本棚は最も期待していた本棚でした。仏壇を中央に、いっさいジャンルわけされていないごちゃまぜの本棚・・・どうも撮影用のあたりさわりのない本棚のようで、彼の蔵書のコアな部分は謎のままです。

木村松本建築設計事務所の本棚は、12mm合板の手作りです。内寸で高さ330㎜ 幅300mm 奥行350㎜のちょっと縦長のボックスを積み上げるだけのシンプルな本棚です。このサイズはレコードも収納できます。本が増えるにつれてボックスも増殖していくわけで、まさにメタボリズム建築ならぬメタボリズム本棚です。

イメージとしてはこんなものです。

奥行き350㎜というのは本棚としてはちょっと深すぎる気がします。広い事務所ならありでしょうが、一般家庭なら280㎜~300㎜が限界です。文庫本や新書サイズの本を並べるのであれば奥行き140~170くらいがスッキリします。要は持っている本の大きさに依存します。

積み上げるだけなのでどんな組み合わせも可能なモジュラー形式です。階段状に並べてキャットタワーというのはどうでしょう。

いろいろ参考になった号でした。

 

 

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