本日営業よりアップします。
正しい呼び名でないと我慢できない人というのがいます。
「ティッシュとってくれる?」「ん? ティシューならあるよ」
「雪印の6Pチーズ、最近薄くなってるね」「ロクピーじゃなくてロッピーチーズね」
アルミサッシ・樹脂サッシの「サッシ」のことをあえて「サッシュ」という方がいます。
間違いではありません。英語はsashですから、むしろ正しいのです。
他人が使っているとちょっぴりカッコよかったりするんですが、
じぶんで実際に口にすると、なんだか、恥ずかしくなります。
アルミサッシュ、ジュシサッシュ・・・ちょっと言いにくいです。
「寝室ははめ殺しで、台所はギロチンね」・・・物騒な会話が聞こえてきます。
サッシの世界は残酷です。
はめ殺しというのはFIX窓、ギロチンというのは上げ下げ窓のことです。
請負契約を交わし、打ち合わせが進むと、
設計士の手によって、「詳細図面」が作成されます。
詳細図面を受け取る場面は、家づくりのプロセスの中で一つのクライマックスだと思います。
ああ、これでもう後には引けないんだ、という達成感を感じる瞬間です。
ただ、詳細図面はパッと見ただけではちょっと理解しづらいところがあります。
たとえばサッシ記号がそれに当たると思います。
これは「詳細図面」の一部をきりとったものですが、16511という数字が丸で囲まれています。
この丸の中に、サッシの情報が詰め込まれています。
最初の3桁は巾を表しています。165なら1650mmのことです。
後ろの2桁は高さを表していて、11なら0を2個つけて1100mmです。
図面にはサッシの上端が床からどれだけの高さになるかという情報も書かれています。
[FL+2000]というのがそれで、
上記の例の場合、床から2000mmのところに高さ1100mmの窓を取り付けるので、
窓下に900mmの壁があることがわかります。
カーテンや置き家具を買う時の参考になります。
詳細図面は地図に匹敵するほどの情報が詰め込まれています。