「絶対」なんて絶対言わないぞと思っている営業より本日アップします。
〇〇は××に限る! と言い切ってしまうと、本当にそうなのかと心の声が聞こえてきます。いいものはもっと他にもあるんじゃないか? 謙虚な姿勢で居続けたいものです。
最近、興味深い経験をしました。
庭に花を植えようと思い、花のカタログを眺めたり、ホームセンターの園芸コーナーに足を運んだりして、これはいいぞと思う花を選ぶわけです。そんな時、同じことを考えていた母が、安かったからでしょうが、農協かどこかで、大量の花苗を買ってきたのです。赤や白のベゴニアでした。プランターや鉢に植え替えて、リビングや庭を飾っていました。また昭和臭い花を買ってきたなと思っていたのですが、二日後雨が降りました。するととんでもないことが起こりました。雨に濡れたベゴニアの花が見たこともないような美しい輝きを放っていたのです。コッポラ監督の『ランブルフィッシュ』という映画を思い出しました。あの映画は白黒映画なのに、水槽の中の魚だけが鮮やかにカラーで描かれていました。同じように曇天の中で濡れたベゴニアだけが輝いていました。素敵な花を知った経験でした。
決して自分では買わない花、決して自分では選ばないネクタイ、決して調理することのない野菜、そんなものの中に宝物が隠れているかもしれません。世界は広くて深い。