本日、営業よりアップします。
昔、お世話になった「街の電器屋」さんのご主人は、お得意さんの家をこまめに回る営業職のお手本のような方でした。価格は量販店より明らかに高いわけですが、テレビのリモコンの調子が悪いと電話をすればすぐに駆け付けてくれますし(たとえそれがただの電池切れだったとしても)、パン焼き機の新製品がでれば、それを家に持ってきて実際に焼いてみたりしてくれました。各家庭の家電製品の種類と古さを把握していて、絶妙のタイミングで買い替えを促してきます。初期設定も設置工事も全部やってくれます。面白いのは、このご主人、いつもスーツ姿なのです。パンを焼いてくれる時もエアコンの取り付け工事をするときも、ネクタイを外したところを見たことがありません。一種の矜持を感じたものです。
不動産を扱う仕事をしていると、必ずお世話になるのが土地家屋調査士と司法書士です。どちらも不動産の登記を行うという共通点がありますが、土地家屋調査士が関係するのは「表示の登記」で、司法書士の先生が行うのは「権利の登記」です。土地家屋調査士は土地の地目や面積などを調査し測量し、登記記録に反映させるのが仕事ですから、屋外がフィールドといっていいでしょう。たいてい作業着を着ています。
いっぽう作業着を着ている司法書士というのはまずいません。たいていスーツを身につけています。汚れが付く仕事ではありませんしね。
さて、不動産屋はどうかというと、普通はスーツ姿であることが多いと思います。また、工務店はというと、スーツと作業着が混在するイメージですね。 担当する仕事によっても違います。現場に行く頻度の問題です。
私は不動産を扱うけれども、工務店の社員だと思っていて、スーツの上着の代わりに作業着を引っかけているわけです。中途半端でしょうか?