先日、仕事を終えた後、家まで走って帰った営業より本日アップします。
わが家までは約4キロあります。途中で休まないことを決意して無事帰宅できました。たかが4キロ、されど4キロ。2往復すると約16キロ、これはちょうど10マイルの距離になります。かすみがうらマラソンにはフルマラソンの部の他に10マイルの部というのがあり、それが今の目標なのです。
さて、無事帰宅したもののスマホを会社に置き忘れてしまったことに気が付きました。取りに帰ってもさほど時間はかかりませんが、気を取り直して、デジタルデトックスを実践することにしました。
手元にあるはずのスマホが手元にないことで落ち着かないわけですが、ないならないで人はそれに代わる楽しみを見つけ出すものです。本を読んだり、裁縫箱や工具箱の整理整頓を始めたり、ちょっといつもと違う時間を過ごしました。
1日くらいスマホ断ちをしたくらいではデトックスにはならないという意見もあり、きっとそうなのだろうと思います。
かつて小林秀雄が面白いことを言っていました。
かかりつけの医者からコレステロールなんて気にしなくていいが、今すぐタバコをやめなさい、そうすれば君の胃はきっとよくなると言われた小林秀雄は、その場で禁煙を決意し、タバコとライターを置いて帰ろうとします。すると医者が言ったそうです。「そんな根性ではタバコをやめることはできないよ。」つまりタバコを近くに置き、いつでもタバコを吸えるような状態にして、それでも吸わずにいられる体になったとき、それがタバコをやめるということだというのです。近くにタバコがないからタバコを吸えない(吸わない)というのでは本当の禁煙ではないというわけです。
スマホを忘れてきてスマホが使えない程度では、デジタルデトックスとは程遠いというわけです。デジタルから自由になる日は来るのでしょうか。ちなみに小林秀雄はその日いらい1本もタバコを吸わなかったそうです。