本日営業からアップします。
立体が苦手です。空間把握が弱いんだと思います。
等高線を見て山の形を思い描ける人とか、
立体の切り口の形を想像できる人、
初めにちらと見ただけで目隠しでルービックキューブを揃える人など、尊敬してしまいます。
木工事が終わり、クロス職人が現場に入りはじめると、電話がかかってきます。
「階段下のトイレのクロスなんだけど・・・」
あ、まただ・・・。
これはどういう状況かというと、
1階のトイレを階段下のスペースを利用して作ることがあるのですが、
当然、頭上に段々ができます。
お客様とはトイレの壁と天井のクロスの品番をすでに決めているのですが、
どこまでが天井でどこまでが壁なのか、なかなか難しいわけです。
「この段々の部分を壁とみなすのか天井とみなすのか?」と、
半世紀生きてきて、初めて投げかけられる問いを受け止めるのに少し時間がかかります。
床と水平な面を天井、床と垂直な面を壁とするわけにはいきません。
出っ張ったところで張り分けるのはNGです。
トイレの形によっては、一面だけアクセントクロスにして他を同一にということができますが、
この写真のトイレは全面を1色にすることになりました。
立体的思考って大事ですね。