ちょうど1週間前に地盤改良工事を
終えたさいたま市見沼区大谷のK様邸の
基礎工事が今日から始まりました。
基礎工事とは、建物と地盤を繋ぐための大切な工程です。
この工程が上手くいっていないと、
建物を建てた後に地盤沈下や倒壊の恐れのある歪みに繋がります。
今回は基礎工事の工程と、注意したいポイントについて説明をします。
■基礎工事の手順とそのチェックポイント一覧
◇地縄
敷地の外周に木杭を打ち込み、
設計基準の高さと同じ高さで建物の周りに囲いを作ります。
この工程をミスすると、建物の位置がずれてしまい隣接する建物に影響を及ぼします。
◇根切り
建設予定地の地面を掘りだし、整地をします。
基礎の土台を作るための最初の工程ですので、
レベルを使用しながら精確に整地します。
◇砕石敷き
砕いた石を敷き、機械を使用して押し固めます。
この工程では地耐力を確保することを主な目的としているため、
しっかりと押し固めないといけません。
◇捨てコン
墨出しを行うためにまんべんなくコンクリートを敷きます。
ここでは強度を出す必要が無いため、養生などは必要ありません。
◇墨出し
捨てコンに建物基礎の位置を正確に印付けていきます。
基礎の位置を決める重要な作業ですので、精確さが求められます。
◇鉄筋組み
鉄筋で基礎の形を作り、鉄筋コンクリートの鉄筋部分を配筋します。
法律で鉄筋の太さや結束線の太さが決まっています。
◇型枠組み
生コンを流し込み、基礎の形を作るための型枠を作成し配置します。
しっかりと結合されていないと、コンクリートが乾く際に
型枠が外れてしまう可能性があります。
◇アンカーボルト設置
基礎と土台を繋ぐためのボルトを設置します。
しっかりと基礎に固定されていないと、設計強度が保てません。
◇生コン打設
基礎のコンクリート部分を流し込みます。
コンクリートの強度を出すために緻密な管理が求められます。
◇型枠バラし
型枠を外し、コンクリート部分のみの基礎が完成します。
ここで最終チェックを行い、大きなクラックやコンクリートの充填不足を確認します。