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2020年09月15日

アナログレコードのニュースが飛び込んできた

営業からアップします。

今日は外にいることが多い1日でした。風が心地よくて、仕事も捗りました。

さて、アナログレコードの売り上げがCDのそれを抜いたというニュースがアメリカの方から飛んできました。おもしろいですね。こういうニュースは大好きです。

CDの売り上げが減っているというのはよく分かります。自分もこの10年で買った音楽CDはたったの二枚ですから。音楽はダウンロード、いやストリーミングで聴く時代になってしまいました。一方、レコードの売り上げが伸びているというのは不思議な話です。あえてレコードを出しているミュージシャンがいるということですよね。確かにリサイクルショップに行くとレコードコーナーに思わず立ち寄ってしまい、80年代のレコードをついつい買ってしまいますが、それは新規の売り上げではありません。個人的ノスタルジーです。

日本でCDプレーヤーが販売されたのは1982年です。最初は恐る恐る、次第にダイナミックにCDの侵食が始まりました。変化の時期はいつもそうですが、時流に乗れる者と守旧派との論争が起こります。CD派とレコード派ですね。私はレコード派でした。ジャケット芸術を12センチ四方の小さな枠に貶めていいものか、レコードプレーヤーに凝縮された技術の粋を無にしていいものか、というのが自分の主張でした。音域もレコードの方が広いですし。

今、レコードの方が良いとあえて言うつもりはありませんが、レコードで音楽を聴く時、ちょっと特別な感じがするのは事実です。トーンアームを人差し指でそっと支え、針を盤面におろすときのあの緊張感。盤面の周縁部でプツプツと雑音が鳴り目的の音が鳴り始める時というのは、映画が始まり館内が暗くなる時の期待感にも似ています。その感覚は、タップしていきなり曲が始まるストリーミングでは味わえないものなのです。

わが家では約40年前のビクターのレコードプレーヤー(QL-Y3F)がまだ現役です。電子制御でアームは自動で動くのですが、あえてその機能を使わないことがあります。やはりレコードの良さは、レコードをかけるという行為のなかに秘められているような気がしてきました。一種の様式美なのかもしれません。

それにしても昔はなんであんなに音にこだわっていたんでしょう。

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