耐圧盤は基礎の一種であり、べた基礎とも呼ばれます。
基礎は、上部構造の壁や柱と連結して、荷重や地盤からの反力に対抗する構造体ですから、
当然、構造上の荷重を分担するし、そのために、分厚く、多量の鉄筋が組み込まれています。
一方、土間コンは、基礎ではなく、単に土の表面に放ったコンクリートに過ぎず、
いわば表面舗装です。ですから、薄っぺらで、鉄筋の入って無い場合も多く、
構造計算上、その耐力は無視されます。
逆に、中途半端に鉄筋を入れて他の構造部材と連結すると、かえって無用な力が加わり、
構造的に不利になるので、わざわざ、基礎梁等から切り離しておいたりすることさえあります。
ちなみに構造上、荷重を分担する床コンクリートは、
わざわざ「スラブ」呼んで、土間コンとは明確に区別されています。
ハウスメーカーの営業マンなどは、この区別がわからず、
単に住宅の床下全体に打った土間コンを、
「べた基礎」やと言ったりしますが、実は、それは間違いです。
本物の基礎なら基礎立ち上がりの後にコンクリートを打つことはなく、
もっと大量の鉄筋が上下2段に配置されなくてはなりません。