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夏になると、どういうわけか『千と千尋の神隠し』が無性に見たくなります。見たい見たいと思いながら、夏が過ぎていってしまった年もありましたが、今年はもう見てしまいました。見るたびに色々な発見があります。例えば千尋のお父さんが運転する四駆のクルマはアウディです。もう少し言うとA4クワトロです。裕福な家庭のようです。ただアウディというのはなんだか突飛な感じがするので、「千と千尋 アウディ」と検索すると、なるほど、ちょっとした秘密が明らかになります。
映画を見て自分が感じる疑問なんてのは、ファンの誰かがちゃんと解決していて世界に公開しているものです。例えば、同じく千尋の父親が千尋の制止を無視して何か得体の知れないぷにぷにしたものを箸でつまんで一口に頬張る印象的なシーンがありますが、あれがなんなのか、ちゃんと答えは用意されています。
そういえば、こんなことを発見した人がいました。
「となりのトトロ」は昭和何年の設定なのかについては色々論争があり、それぞれに根拠があるのですが、宮崎駿じしんは1953年(つまり昭和28年)の設定だと語っています。とすると、さつきは12歳なので、終戦の時は4歳だったことになります。とすると、さつきは、戦争末期4歳で亡くなった『火垂るの墓』の節子と同い年だということになるのです。戦争のために栄養失調で死んでいった節子とは対照的に、戦争を生き延び、猫バスにのって母の元に飛んで行くさつき。同じ年に生まれながら・・・戦争というのは本当に酷いものです。ああ、夏はやっぱり戦争の問題から逃げられないようです。