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2019年12月03日

サステイナブルで行こう

営業からアップします。

今年の新語・流行語大賞は「ONE TEAM」でした。便利なことばです。組織的な取り組みがうまく機能し結果として「ONE TEAM」になるのであればいいけれど、それが上からの空虚な号令に終わると悲惨なことになるだろうな、そんなことを考えました。恋愛と同じで、気づいたら付き合ってたというのが良いわけで、「オレたちワンチームだからな」では興醒めです。

僕個人にとっての、今年の流行語は「サステイナブル」でした。このことばは数年前に国連が掲げた「持続可能な開発目標(SDGs)」の「持続可能な」の英語に由来します。サステナブルとかサスティナブルとかと表記されますが、サステイナブルが発音的にも言いやすさ的にもいいんじゃないかと思います。地球環境を破壊せず、有限な資源を枯渇させずに、貧困や飢餓、差別のない平和な地球を未来の世代に受け継いでいくという目的のために、国連は17分野の目標と具体的な169のターゲットを設定し2030年までの達成を目指しています。

気候変動・マイクロプラスチック問題・ストロー・レジ袋有料化・#MeToo・働きかた改革・同一労働同一賃金・電気自動車・フェアトレード・地産地消・オーガニックコットン・リデュース・リユース・リサイクル・クリーンエネルギー・LGBT・教育無償化・地方創生・子供の貧困・児童虐待・・・こうした最近話題のテーマは全てSDGsと切り離せない問題です。

サステイナブルな地方創生
サステイナブルなファッション
サステイナブルな企業
サステイナブルな農業などなどとこれも実に便利に使えるのですが、単なるイメージアップのために利用されたのでは困ります。おかしな流行語にはしてはいけないと思います。

先週だったでしょうか、イギリスの人気ロックバンドのコールドプレイが、地球環境への配慮からツアーを当面中止するという衝撃的なニュースが飛び込んできました。大量の温室効果ガスを排出する飛行機を使わないということのようです。メンバー曰く「1年か2年、時間をとり、どうしたら持続可能なだけでなく(環境に)有益なものにできるか考えたい」。信じがたい決断です。楽器の音源を太陽光で賄うことも考えているようです。

そういえば今年の9月に行われたグローバル気候マーチには全世界で400万人の参加者がありましたが、このアクションのきっかけとなったグレタ・トゥンベリさんは国連の気候サミットに飛行機ではなくヨットで参加しましたね。サステイナブルな未来に向けてヨーロッパの人々の本気度を見せつけられた思いがします。自分を含めまだまだ日本は本気でないなと思います。

まだまだ本気ではないとしても、少しずつの変化がどこかの時点で一気に爆発していくのではないでしょうか。地球環境のためにツアーを中止するロックバンドが出てくるくらいです。本気になればなんでもできます。現に僕じしんが興味を持つようになりました。オノ・ヨーコの名言があります。「あなたの人生が変わったら私たちの世界も変えることができる If your life changes, we can change the world,too」

建築とて無関係ではあり得ません。
耐震性能や断熱性能以外にもサステイナブルな基準や視点は必ず問題になるはずです。かつて日本は建築資材のためにマレーシアの山をはげ山にしました。木は切るけれど植林をしなかったからです。今はそんなことは許されませんし、そのようなことはなくなりました。少しはサステイナブルに変化したわけです。

この世界をどうしていくか、これはなかなか興奮するテーマではありませんか!

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